2020.02.09
チーム★3px
  • Spot
  • ユニバーサルシティ・大阪南港・九条

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大阪ビジネスカレッジ専門学校マスコミ学科所属の学生ライターチーム第二期生

二宮 仁矢 一等兵(写真左下)
何にでも首を突っこみたがるタイプ。気づけば似た色の服ばかりを買ってしまっているのが悩み。

山本 蒼一郎 二等兵(写真上)
気に入ったらとことんマッスグ。最近飼い亀の態度が冷たいのが悩み。

山田 陽虎 三等兵(写真右下)
ちょっぴりポンコツな能天気野郎。ベランダがいつまでたっても全く片付かないのが悩み。

あれは一体何?テーマパーク!?USJの近くで見かけるアノ建物を徹底解剖!

「奇抜な外見からは全く想像できない中身を持った、とある建物に取材に行ってきました!そこで待ち構えていた新しい発見の数々をお伝えします!」

早速クイズです!この建物はなんでしょう?










正解は…
ごみ処理施設なんです!

画面の向こうから「知っとるわ!」との声が聞こえてきそうですが、どうでしょうか?

初めて見た方にはこんなハデな建物がごみ処理施設だなんて信じられないですよね!
創設当時は近くのUSJに間違えられるなんてこともあったそうですが、現在でもごみ処理施設とは思えない存在感を醸し出しています!

今回は我々大阪ビジネスカレッジ専門学校マスコミ学科のチーム『3px』が、“テーマパーク過ぎるごみ処理施設”こと、「舞洲工場」へ取材に行った様子をお届けします!
「どこかで見たような建物の雰囲気。遠足で行ったあの場所かも?」
本日私たちに工場案内をして下さるのは舞洲工場の森永さん。
早速施設を紹介してくださるとのことで、エレベーターで5階へと上がりました。

そこで飛び込んできたのはこの光景!
外側だけでなく内側にまでこだわりが感じられます!
廊下を進んでいくと、アートギャラリーが見えてきました!

この施設の建築を担当したフンデルト・ヴァッサー氏は建築家ともうひとつ、芸術家としての一面があります。

ここではヴァッサー氏が手がけた作品の一部を観ることが出来ました!
建築物には、たしかに舞洲工場に似た雰囲気が感じられます!

絵画の方はどうでしょうか?皆さんはビビッと来るものがありましたか?

我々取材陣は自分たちの芸術センスの乏しさを実感しました…
↑これは関西在住の方にならピンと来るものがあるのではないでしょうか?

遠足の定番スポットとして人気な「キッズプラザ大阪」

そのデザインを担当したのも、ヴァッサー氏だったんです!
さらに進むと、工場のミニチュアが展示されていました!

ヴァッサー氏が手掛けた建築物のなかで、ごみ処理施設として作られたのは日本とオーストリアのふたつだけで、姉妹工場にもなっているそうです!
向こうの国でも、テーマパークに間違えられることはあるんでしょうか…?

余計な心配が頭をよぎります!
「最深部は18年前にタイムスリップ!?深さ44mのごみの入場ゲートに最接近!」
次に案内されたのは「ごみピット」

収集されたごみ達が、焼却炉に運ばれるのを今か今かと待ち構えています!

ごみを掴むための「バケット」では、底にあるごみを掴めません。
そのため、施設が稼働した18年前のごみは、回収されたままずっと底に残っているそうです!

もしかしたらお宝が眠っているかもしれません!
視力に自信のある方はぜひ探してみては?
これは実際に使われているクレーン操縦席のレプリカです!

男子3人のチームなだけあってメカ、マシンにはみんな興味津々でした!
これは炉室のコーナに展示されていた資料!

ごみを乾燥させて燃やすことで、容積はなんと最大20分の1まで減らすことができるんです!

さらに、処理の際に発生した蒸気を発電に利用し、電力会社に売ることで1ヶ月あたり1億円も売り上げているんだとか!

我々もこの日一番大きな声で驚きました!

「1億」!

一通り見終わった後はまとめのクイズに挑戦!

つい先程説明して頂いた内容ですし、取材陣なら全問正解できて当然です!
ご覧の通り、一回目で全問正解でした!

ピースサインはテイク2の暗示だったり…

邪推でしょうか?
「驚きの連続!建築家のこだわりとニセの窓!」
さて!いよいよ気になる外観の案内です!

いきなりですがここでクイズ!
実はこの外観のデザイン、建物なら絶対にあるはずの「あるモノ」がほとんど使われてないんです!

皆さんはピンと来ましたか?










正解は…





そう!「直線」なんです!
デザインを担当したヴァッサー氏の主張のひとつに、
「自然界には定規で引いたような直線は無い」
とあり、この舞洲工場も例に漏れず曲線がたくさん使われてるんですね!

決して加工のし過ぎで時空を歪めてしまっている訳では無いことも!ここに明記しておきます!
次はこちら!画面中央に赤い柱が見えますか?

この柱にもヴァッサー氏のこだわりが施されており、
「自然界には全く同一のものは無い」
との主張から、なんと施設全体で185種類もの異なった柱が使われているんです!

その上ドイツ製というこだわりっぷりには感嘆しました!
次はこちら!窓です!

多い!いくらなんでも多すぎます!
冬は結露が心配です…が!

施設にある526枚の窓、そのうち393枚はニセモノなんです!

さあ!久しぶりのクイズの時間です!
上の画像にある窓もほとんどがニセモノなのですが、ひとつだけ、本物の窓があります!
果たしてそれは一体どの窓でしょう?










正解は…
ここでした!
皆さんは当てられましたか?

中央にある「▼」のマークは“消防隊侵入口マーク“といって
緊急時に使用する窓になっています!
最後はこちら!奥にそびえ立つ煙突です!

窓はニセモノで、展望台のようになっている部分もデザインのひとつなんです!

ごみ処理の過程で発生したガスは有害物質を除去され、ここから放出されます!

それでは最後のクイズ!
一般的な煙突の施工費は20億円ですが、舞洲工場の煙突の施工費はいくらでしょうか?










正解は…



29億円です!

通常の約1.5倍もの費用で建てられているんですね!

この煙突にもヴァッサー氏の理念が散りばめられており、
下部には煙突を支えるように柱がデザインされ、上部に向かって少しづつ細くなる曲線も見られます!

以上が施設の取材の様子でした!
「さいごに」
いかがでしたでしょうか?

この記事を通して、舞洲工場に少しでも興味を持っていただけたら、この上ない喜びです!

施設の建築当初は反対も多かったそうですが、今では外国人の方が見学に訪れるほど人気のスポットになっています!

見学に予約がいらないオープンデーも実施しているそうなので、ぜひ1度足を運んでみてくださいね!